開業マスタースクール
当院では医師を募集しています。
医師個人の能力を高めあうことで、仕事の情熱を保ち、将来性のある組織に発展したいと考えています。
当院の考えに興味のある方は是非ご連絡ください。
1 コンセプト
「開業のための情報・技術の楽市楽座」
開業マスタースクールとは、「情報・技術の楽市楽座」です。
- 将来的に独立開業を目指している医師の方
- 総合臨床医として地域医療に貢献したい医師の方
- 現在開業をしているが、さらなる盛業を目指したい医師の方
上記のような方々のために、の開業に必要な知識と考え方を個人情報に配慮した形で適宜、全面的に公開し伝授します。
習得する内容
概ね3年をかけて以下を重点的にマスターしていきます。
- 診察技術の会得;内科から皮膚科・整形外科・小児科など多岐にわたるプライマリケア全般の知識の確認と技術の会得。
- 保険請求の理解;診療・レセプト処理などの療養担当規則に基づく事務処理の体系的な理解。
- 人事労務の修得;労務管理・人材育成と管理など経営全般にかかわる事項の修得。
「袖振り合うも多生の縁」
当法人では先生の独立後も相談し、迷い悩む先生をサポートし応援していきます。独立後は孤独と不安に苦しむ先生に「ありきたりのセリフ」でなく真の本質的なアドバイスができると考えております。
今後の人生設計
開業マスタースクールでは、自分自身の年齢とともに衰える体力・記憶力を認識したうえで、どのような形でパフォーマンスを上げていくかを一緒に考え抜きます。誰もが、いつまでも20代のような体力・気力は持続するわけではありません。年々減少するエネルギーをどのように効率よく使用していくかが重要であると考えます。ときには試行錯誤も必要なこともありますが、無駄な努力を極力減らす必要があります。そのためにも効果的に学ぶことが大きな意味を持ちます。
今後の人生において限られた時間の中で、能力向上をはかることは受験勉強のように大変なこともありますが、しかし、その努力は患者さんの為だけでなく、後述するように最大の目標は先生自身の為・先生のご家族の為であることを理解することが重要であると考えます。
当スクールに興味のある方はお気軽に連絡していただければ御相談に応じさせて頂きます。
2 カリキュラム
最終目標として開業を念頭に置いたカリキュラムで体系的な習得を目指します。
到達目標
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1年目 |
2年目 |
3年目 |
総合目標 |
基本マスターに全力を尽くす 。 外来診療がある程度スムースに進めることができる実力を育成することを目指します。
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基本から応用へステップアップ 時間軸を意識し、効率を考えたサービスができるようになることを目指します。 |
熟成にむかう(頭で理解していたことを実践として経験を積む時期) 条件の悪い場所でも、開業医として繁盛できる自信が持てるようになることを目指します。 |
診察能力 |
・終日の診療において特段の問題なく業務を処理遂行できる。
・プライマリーケアの基本技術を習得し細かい技巧への素地を作る。
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・限られた時間内でスピーディーかつ的確に業務を処理できる。
・診療所で本質的に処理できない状況把握が最小限であり的確である。
・患者へのわかりやすい説明を限られた時間内で行える。
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・治療を進める際に的確な判断を下し、限られた検査・時間で最高のパフォーマンスを上げることができる。
・様々なトラブルに対して、柔軟かつ適切に対応できかつ同時に日常業務もこなせる。 |
技術
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・各種エコー検査や胃内視鏡の実践
・患者対応力を身に着け、スムーズな外来診療ができる。
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・仙骨部硬膜外ブロックを適切に施行できる。
・普通の体格の方に星状神経節ブロックを施行できる。
・陥入爪の処理が適切にできる 。 ・川崎病や小児髄膜炎を見逃さず、適切に処理できる。 etc…
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・腰部硬膜外ブロックを適切に施行できる。
・肥満体の方に確実に星状神経節ブロックを施行できる。
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接遇
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・サービス力を育成する。 ・世間の一般業種と同等のサービス対応力を身に着ける 。 ・評判のいい外来を行うための接遇や診療スタイルを構築するための基本の吸収。
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・患者様のキャラクターに応じた適切な診療行為・スタイルを瞬時に選択できる。
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・自然な力で診療をスムースにこなすことができる。
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保険請求 |
・療養担当規則の理解を深める
・レセプト査定・返戻等に対応が適切にできるようになる。
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・自賠責・労災の特殊ルールの深い理解がある。 |
・レセプトチェックを短時間のうちに処理できる。また事務的チェックを部下に適切に行えるようにする。結果として、返戻を限りなく少ない状態に持ち込める。 |
経営能力 |
・医業経営の中の診療能力の育成。
・コストを理解した無駄の少ない公平な医療ができるようにする。
・繁忙閑散を理解した業務の流れを理解し、全体のフローを常時把握できる。
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・多くの従業員とのかかわり方を修得する
・人物評価法の習得
・短時間の採用面接における人物選別の経験を積む。
・多くの面接のなかから地味だが採用すべき人を見出す妙を身に着ける。
・労使のトラブル事例に学び、その対処法を修得できる。
・業者・仕入れとの交渉法・見積もりの取り方が適切である。
・時間軸とコストの関係を考慮したうえで、全体における最大サービスの追及が理解できる。
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・医業という特殊な業務形態を理解したうえで経営管理ができる。
・医業の「左足の社会福祉」と「右足の自立自尊経営」という状況の成立を理解し実践できる。
・組織をもって業務をこなす意味を理解している。
・組織は個人の強みの集合体であることが理解できる。
・多くの部下をもつ上司として彼らに最大限の能力を発揮させることができる。
・社会のコモディティー化を理解する。医療社会のフローを理解し自らの変容を意識するようになる。
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3 院内写真

星状神経節ブロック

専門医による院内勉強会

医師による事務の勉強会



各部署の責任者による朝ミーティング

リハビリスタッフのミーティング
4 当院の目指す医師像
社会のニーズを知る
現在の日本では、社会が豊かに醸成したことで、消費者はかなりの高いサービスを求めるようになりました。医療においては、顧客は患者であり、患者のニーズに応じるためには、知識と技術を持って、誠実な対応が必要となります。とくに地域医療では、患者さんから必要とされるのは、高度に専門化された医療ではなく、広い分野の総合的で統括的な医療です。さらにより幅広い様々な層の患者さんに対応する医療技術の会得が不可欠となってきました。
健康保険制度がスタートした昭和30年頃、患者さんは「お医者様に触ってもらうだけで喜んだ」時代であったのが、今では、例えば「顔の小さなくすみを速やかに消してくれる医者を探し求める」時代になりました。消費者である患者さんの要求は様変わりしてしまいました。
しかしながら、いまのところ日本の医療現場では医師不足が継続しています。医師免許は日本において一番仕事に困らない資格であることは間違いありません。我々は、近い将来、社会がバランスを取るために、必ず医師不足を是正する流れが発生してくることは不可避であると認識しています。つまり数の少ない「医師」の方に置かれている医療の軸足が顧客である患者さんに移る時代が必ず来るものと思われます。
過去の医師のような楽でおいしい仕事を追及するのでなく、いかなる顧客にも、どれだけおいしい料理をスピーディーに手際よく作れるようになる、「使いやすく安全でよく切れるはさみ」のように、患者にとって「利用しやすい」「便利な」医師となる、その準備をしておくことが医師である将来の自分を助けると思っています。 下記のような「医師としての個人能を高める」ためには医師は業務の変化・刷新を行うことが必須となります。精度の向上にこだわり続けることが医師という職業人の日常テーマにすべきだと考えています。たとえば簡単と思われる技術においても、いくらでも精度を上げる余地が残っていることも認識しなければいけません。
医師としての個人能とは、 1,患者が求める医師になる 2,保険診療の枠組み‣療養担当規則を理解したうえでできるサービスを熟知すること。 3,医療という特殊な枠を超えて、一般社会で当然とされる、組織や業務を考える仕事術を習得すること。 |
働くことの意味を知る
1,自分の為に働く
当法人で勤務する先生は、先生自身の為・自分自身の成長の為に働いていただきます。働き学ぶことで先生の能力向上に寄与することを第1の目標に置いています。働く自分の為に魅力ある診療・治療を行い、自分の為に患者様に貢献するのです。すべての行為の原点は「自分の為」です。
また同時に医師の個人能を高めあうことで、仕事の情熱を保ち、継続的・発展的な将来性のある個人や組織に発展したいと考えています。
2,「仕事への情熱の持続とやりがい」
医師として働き始めた最初の頃は、熱く燃え滾った情熱を抱ていていたのが、多くの人は組織の中で熱が冷まされてしまい、徐々に仕事に対して「飽き」が生じてきます。そして同時に、人が仕事に費やせる時間は有限であります。1日は24時間しかありません。生きていくのに必要な食事や睡眠などの時間を差し引けば、有意義な時間は短くなり、そのなかでも元気で働ける時間はもっと短くなります。長きにわたって医師としての仕事に情熱を持ち続けると同時に、限られた時間を最大限に有効に利用するためには、『自分なりに仕事に対するマナーや方針を作り、それらを長く維持し、波の少ない穏やかな医療を患者さんに提供し続けること』これが重要な意味を持つと思っています。
人生を豊かにするものは、人から必要とされることであります。精度をおおいに高めた理想の職業人は最終的に自ら営業をかけなくても顧客がむこうからお願いに来る。「お願いだからあなたのサービスを提供してください。」と・・・。見えない「主従の逆転」が生じます。組織内においても同様な現象がみられる様になります。無言の努力と貢献は、おのずと職場において眼に見えぬ肩書のない地位を向上させます。「君の代理は社内にいない。ましてや社外にもいない。募集しても現れない。」と・・・。 職業人に「鬱とは正反対の満足感とやりがい」を与える。忙しいにもかかわらず充実感をもって働くということはこのような能力の向上しか考えられません。矛盾を感じるかもしれませんが、組織に左右されないためにも、個人能の修得が欠かせません。
組織の意味を知る
大学病院などの大組織では、規制基準や補助金などが組織の命綱となります。そのため、個人の力はあまり重要視されず、個人は組織の規制基準を満たすためのものととらえられます。組織は「個人能の向上」より、規制基準や補助金獲得に神経を使うことになります。この場合、医師個人の能力より医師の数の方が重要と位置付けられます。つまり医師は人でありながら、物のような扱いをうけます。
さらに、2004年にスタートした医師臨床研修制度は、明治時代よりドイツを模倣し必然的に発達した族的な医局講座制に大きなダメージを与えました。医局講座制は便利なもので縛りが強い反面、医師の人生設計にある種の安心感を与えてくれました。伝統的なシステムの劣化は、実は医師に自由を与えてくれると同時に、自ら人生設計を描かなければいけないという難しい状況を作り出しました。これは、組織の恩恵を得にくくなった医師ほど、実は個人能を必要とすることを意味します。私たち医師は、大海にて行き先の定まらない沈没するかもしれないボートに乗っているようなものです。
そのような状況で、大組織において惰性的に身を置くことの不安、病院のなかでの限られたポストに将来つけるかという焦燥、無気力な同僚に対する失望など、自分の能力や努力ではどうにもならない環境で働き続けることに疑問を感じはじめる医師が増えてきているのも当然なことです。医師は、人生において能動的な職業人として個人能とmotivationを高め持続させる必要が生じます。受験勉強とは別種の努力を組織人として行わなければなりません。
私たちの組織では、特に重要なこととして個人能の向上に神経を使い興味を抱いております。そして人間は、一人のみでは働けません。組織の中で働くということは、組織の中のお互い個人を理解し、個人の欠点を相殺し、互いの長所を利用し貢献します。この貢献は、組織力を最大限に発揮する源となり、個人のみではありえない大きなベクトルを生じさせます。発生したベクトルは組織を構成する個人に様々な恩恵を寄与し、同時に個人能を向上させる触媒になるものです。私たちは組織を一つの汽船のようなものとしてとらえてます。この汽船は、乗員の個人個人が主役となり役割を果たす運命共同体ともいえます。
このような考えのもと、当法人ではスキルアップを目指す意志の方々のご連絡をお待ちしております。
5 勤務条件
当クリニックは現在、常勤医師2人、非常勤医師1人体制で診療しており、木と祝祭が休みです。
先生の能力向上に寄与し、将来の独立開業に貢献できるプラスになる組織にこだわります。やりがいを持って働きやすい環境作りをこころがけております。患者数による成果報酬制もあるため、先生の頑張りが反映されやすいと考えております。外来診療のみの勤務のため、当直、オンコールがございませんので、オン・オフをはっきり分けてご勤務いただけます。
ご応募およびご質問は、こちらのメールアドレス info@meihokai.org までご連絡ください。
診療受付時間
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月曜~水曜、金曜 9:00 ~ 13:00 、15:00 ~ 19:00 土曜、日曜 9:00 ~ 12:00 、13:00 ~ 15:00 |
雇用形態
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医療法人社団名朋会に常勤医として勤務します。 週5日勤務のほかに、週3から4日勤務も相談可能です。 また非常勤勤務も相談いたします。お気軽にご相談ください。 |
社会保険等 |
医業健保、厚生年金、雇用保険、労災 |
受け持ち患者数 |
60~100名前後/日 |
夜間当直 |
無 |
当直体制 |
なし |
給与(税込) |
常勤(週5日)(週3日から4日も相談しております。また非常勤勤務も相談に応じます。) |
宿舎の提供 |
無 |
休日 |
木曜 祝祭 |
休暇 |
年末年始・夏季にシフト調整により各連続1週間の休日取得 |
研究日(研修) |
無 |
赴任手当(引越費用等) |
無 |
開業支援 |
有 |